九州産地鶏 ササミ

九州産地鶏 ササミ

国産馬肉、エゾ鹿肉に続く食材として「地鶏ササミ」をご用意致しました。これまで私共は犬の先祖となるオオカミが主に食してきたと考えられる動物の肉や内臓が犬の食餌として最適と考えてきました。
オオカミはとても賢い動物で感染症などの病気を防ぐため比較的体温の高い動物を襲い食してきました。それは体温が高いことによって細菌やさまざまな病気から身を守るためです。そういう意味では馬や鹿は格好の獲物だったに違いありません。といってもいつも馬や鹿が目の前をうろついていた訳ではありませんけどね。そこで別の獲物を狙っていたのですが、その中に野生に近い鶏も食べていたと考えられます。その理由としましては鶏の体温は馬や鹿より更に高く、40度以上あるのです。但し、間違ってもケージに飼われている薬漬けのブロイラーを想像してはいけませんよ。（笑）

我々が考えている鶏は原種を留め、野生に近い鶏のことです。でもこういう鶏が数多くの犬の食材として供給は不可能です。
ですからこれに近い鶏を全国中探してきました。でも飼育期間が長くて平飼い、餌は安全な国産を使っているような地鶏となると馬肉や鹿肉の何倍も価格が跳ね上がってしまうのです。諦めかけていた頃、あるお取引先から紹介を受けたのが今回販売する九州産の地鶏のササミです。探し求めた10年間の苦労がやっと報われた感じがしました。といいますのも飼育期間が400日平飼いで飼われている鶏でしかも餌も拘り発酵食を与えているのです。
そうした環境で400日間も飼育していると当然、鶏も大きく育ち、味も旨みが凝縮してきます。

国産鶏（地鶏）の飼育期間について

各地に数多くの鶏が飼育されていますが、実際上記の条件を満たす地鶏は国内に僅か66種しかいなく、その比率は何と！1％です。その中でも当店の地鶏は400日間も飼育をしているのでその間の豊富な運動量と良質の餌や水をタップリ与えられているため、肉の旨みが他と比べてダントツに凝縮されているということです。その他に鶏のヒナに対して飼料や環境などを工夫して飼育することにより品質をよくした食用鶏を銘柄鶏といいまして現在国内に112種類存在しています。地鶏はこれらとは更に違い厳しい条件が4項目に渡って決められています。
当店の地鶏はその中でもダントツの飼育期間を設けており、これが肉の旨みにつながっています。